いらっしゃいませ。元家電量販店店員のくまだです。
今回は電子レンジの500Wと600Wの謎です。
何故ほとんどの低価格品(廉価品)と高価格品についている謎を、ご説明をして行きたいと思います。
記事を読んで頂くと
- 500wと600wの謎が分かります。
- 他のWを使う場面が分かります。
- サランラップやキッチンペーパーを使う意味が分かります。
- W(ワット)の計算方法が分かり適切な温め時間が分かります。
- 電子レンジを購入する際、自分に適した商品を選べます
以上のことが分かります。ぜひ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
電子レンジはなぜ価格に関係なく500wと600wはついているのか
厳密にいいますと、低価格品の中には500wはあるけど600wがなく代わりに700wがついているものもあります。
「言われてみたらそうかも」というご反応が多いと思われます。
実は電子レンジの歴史に大きく関係してきます。
日本の一般家庭に普及が始まったのが、1970年代(昭和45年~)メーカーは他社を追い抜くために考えます。
「w数上げて早く温められますはどうだろうか?」と。
w数がうちは800だ、ならば1000wだ!と各社製品を出しましたが、2つの重大な問題に気がつきだしました。
当時の一般的なお家は100V 15Aの時代です。
冷蔵庫があります。テレビもあります。
ガス式かもしれませんが炊飯器もあります。蛍光灯もあります。
時間短縮のために、朝の忙しい時間に電子レンジを回します。
ブレーカー落ちちゃうんです。
電子レンジを使うためには最悪、冷蔵庫以外の電気を止めなきゃならんのです。
冷蔵庫も当時は小さくても消費電力が高いのです。
それでも高出力の電子レンジを回すとまたブレーカーがおちる。
また何かのコンセントを抜いて再チャレンジしてみる。
ブレーカーがまたおちる。
結果、電子レンジ内のヒューズがダメになり電器屋さんを呼ぶハメになるケースもあったそうです。
そしてもう1つの問題がありました。
800w以上を使って温めると、温めるものによってムラが激しくなるのです。
「ある部分はやたら熱いのに別の部分は冷たい」となったそうです。
現在でも冷凍食品を温める際、指定の時間にしてもぬるい部分と熱めの部分がでてしまうこともあります。
しかし、食べられないほどの差はでないはずです。
結果的に500w~700wまでで温めると、1番美味しく食べられる範囲になるとわかったそうです。
高性能の電子レンジはそれ以上W数がついているため、500wと600wの並びになっています。
逆に低価格の電子レンジになると、800w以上はついていません。
代わりに600wがなく、500wと700wが付いている製品が販売されています。
こちらが低価格の500wと700wの電子レンジになります。

アイリスオーヤマの電子レンジ「IMB-T176」です。
200wは何につかうの?
解凍用です。
冷凍した生の食品を解凍する時には500wでは強すぎてしまい、美味しくなくなってしまいます。
200wという、低い電力でゆっくり溶かしていくのが良いからです。
電子レンジのW(ワット)数の話をまとめてみます
数学が苦手な方すいません。
かめぞうも数学が苦手で、「もうお腹いっぱい」って覚える時なりました。
表にしてプラスαで、wの強弱をガスコンロに例えてみます。
そして、サランラップとキッチンペーパーがあると何故便利なのかを「お鍋の蓋」を例にまとめてみました。
用途 | ガスコンロで例えると | 鍋でサランラップとキッチンペーパーを例えると | |
200w | 生食品を冷凍保存したものを解凍 | 弱火 | 基本的に冷凍食品の解凍の際に使うので500w~700wに使用。サランラップは、鍋のとじぶたと同じで余熱解凍や満遍なく温めるのに有効。キッチンペーパーは揚げ物の温め時に余分な油を取るので快適になるため。 |
500w~700w | 冷凍食品の解凍 | 強火 |
以上のように長々した話も表にまとめると、何度か見てるうちに何となく、ふわっと覚えていくと思います。
なんだっけ?ってなった時はブックマークして、ぜひまたみてくださいね。
そうそう、本文の中で触れなかったので「コンビニの電子レンジはW数高いぞ」とずっと思っていらっしゃたと思います。
コンビニの電子レンジは特殊です。
混雑時に早く温めて、レジの回転率を回すために大きなW数になっています。
その分中身にダメージが出ないよう容器の改良で、大きなW数で早く温めても不味くならないようにできています。

W数の違いによる電子レンジを動かす時間の計算方法
「おい、くまだいい加減にしろ」はい大変申し訳ございません。
「だいたいで回して冷たかったらまた回せばいいだろ?」
はい。おっしゃる通りでございます。
私も普段きっちりやりません。皆様と同じでございます。
ただ知っていると以下のようなメリットもあります。
- 会話に困った時話のネタになる
- 数字に明るい人と思って貰える
- 物知りの人と思われる
- きっちり時間が分かるので節電につながる
この様にメリットばかりなので「ふーん」って感覚で眺めて下さい。
難しいことを分かりやすくが、かめぞうのモットーでごさいます。
横にでもなりながらスマホで読んでみて下さい。
例
冷凍食品のパッケージに600wで5分と書いてあった。
自宅の電子レンジは500wと700wしか設定がない場合、500wで何分回すと同じになるか?
実際下記の電子レンジが500wと700wのみついている製品で、すごくお安いものです。
山善(YAMAZEN)の2021年新商品「MRT-S177」税込送料無料で6980円です。
この場合パッケージのW数÷実際のW数×パッケージの時間。
これで、適切な時間がわかります。
数字に置き換えると、600w÷500w×5分になります。
スマホの電卓機能を使うと、すぐ答えがだせます。
答えは6分です。
500wで6分にすると、冷凍食品メーカー推奨の温め時間になります。
最近は電気代の基本料金が上がってきていますので、冷凍食品をはじめ、チンする頻度が多いほど、年間では節電に繋がります。
電子レンジの正しい選び方
まれにお客様の中にいらっしゃるのですが、「興味がないからそこそこ高いの買っとけば問題ないだろ」とおっしゃる方もいます。
1人暮らしのお客様や、ご家族様がいらっしゃる場合も含め、「普段何を温めるのに使うのか」を意識すると非常に良いです。
オーブン機能をはじめ、多機能のものを購入しても高価格になる上に全く使わないのではお金がもったいないです。
多機能な分なにかが故障し、直さないと使えないケースかつ、保証期間切れの場合。
レアケースの様に思いますが、電子レンジは最低5年~10年使う方が多いと言われています。
ですので、読者の皆さんにも起こり得る話と思われます。
結論として。実費で修理か買い替え。
2者択一になるので、非常にもったいないです。
購入あたって、絶対抑えるべきポイントがありますので、ぜひ覚えていって下さい。
結果的に節約にも繋がりますので、二重のメリットになります。
- オーブン機能を使うか
- お菓子を作ったりする趣味があるか
- 定期的に全国転勤する機会があるか
この3つのポイントのみで、ほぼ購入商品が絞れます。
そして電子レンジの大きさは、17~18L(コンビニの幕の内弁当の大きさは引っかかるケースあり) 20L 22Lが主流です。
大きくなるほど価格が上がり、廃棄する際の処理も手間がかかるので、用途に合わせて紹介させて頂きます。
どれにも当てはまらない方
おすすめなのは、こちらの電子レンジになります。
他の電子レンジと1点だけ、違いがあります。
50ヘルツ専用は関東地方から北海道地域の方、60ヘルツ専用は東海地方から九州地方の方です。
山善(YAMAZEN)の「MRT-S177」です。
17Lという大きさで色は白と黒があります。
同じ型番ですが購入ページで、50ヘルツ専用と60ヘルツ専用どちらかを選ぶようになっています。
間違わないで下さいね。
購入者の口コミと感想

真っ白で単機能、ダイヤル式のレンジを探して行きついたこのレンジ。
単機能でフラットのものを使っていて、なかなか温まらなかったりムラがすごかったりだったので、ターンテーブルにしてみた。
結果、安いものはフラットだろうがターンだろうが変わらないんだろうなって印象(^_^;)
ターンの場合、中心より周りに置いて温まり具合を調節するけど、コップや小さい皿ならうまく庫内を回ってバランスよく温まる。
逆に重いとバランスが悪くターンがぎこちなかったり、大きい皿などはやっぱり中心が温まりづらく工夫が必要。
運転時の音も大きいと思う。
終わった時の「チン!」って
音は懐かしくて潔くて良い(笑)
チン鳴ってから扉を開けるまでにピーピー何度も呼ばれないのも良い。
工夫は必要だけど、その分安いから納得している。
デザインは真っ白で可愛いので、うまく使っていこうと思う。

必要最低限の機能ですが、
シンプルできちんとしたオーブンレンジにはない良さがあります。
実家の電子レンジがHaier(全然温まらない…)なので、それと比べたら大合格点です。
700wはアイリスの方が熱々になりますが、アイリスより安価なため山善にしました。
アース線を繋ぐので、プラスドライバーが必要です。
私はまだ持ってなかったので、カッターを駆使してネジ締めしました。
恥ずかしながらアース線というものの存在を今の今まで知りませんでした…
勉強になります
お菓子作りを予定している方
オーブン機能付をご紹介させて頂きます。
アイリスプラザ楽天市場店の価格(アイリスオーヤマの直営店)です。
直営店のためメーカー保証1年に0円で1年安心延長保証ついているのでオススメします。
アイリスオーヤマのスチームオーブンレンジ「MO-FS2403」が黒色 「MO-F2402」が白色です。
購入者の口コミ感想

まず、コスパが最強です。音がうるさいと言われていますが、むしろ以前使っていた日立の方が音が大きかったです。
重量は自動的にはからないので気になるなら自分で軽量して設定しないといけませんが、慣れてくると計量しなくてもだいたいこれくらいの時間とわかってくるのでそれほど苦ではないです。
なによりこの値段で250℃まで上がる製品はないので。
唯一、トーストが片面焼きなのでそこだけ残念です。

特に問題無し庫内が熱いと、冷めるまで次の運転ができないのが不満なところ。
この値段にしては、機能的に優れていると思う。
またしても山善(YAMAZEN)です。
オーブンレンジ スチームオーブンレンジ
フラット 25L 縦開きヘルツフリー。
お色は黒と白があります。(MRK-F250TSV)
全品送料無料の山善直営ショップです。
この二社は価格が価格が安いですが、「安かろう悪かろう」でないため、家電では必ず人気ランキングにはいってきてます。
購入者の口コミ感想

庫内が広くて使いやすい、お買い得なオーブン電子レンジからの買い替えです。
トーストが4枚広げられるスペースがあるので、とても楽です。
夕食にオーブン調理のメニューが増えました。
操作ボタンはシンプルで、メニュー名などは出てきませんが、
だいたい直感で操作出来るレベルだと思います。
ターンテーブルに比べると温めムラが発生しやすく、庫内の場所によって温度差もあるようです。
しかし、何度か使うと個体の癖が把握出来るので、今は特に問題なく使用しています。
温め後のゴーッと音も、すぐに慣れました。

今のところ微妙。今まではターンテーブルの電子レンジで引っ越しするのでレンジを捨ててオーブンレンジを買うと決めたのは良いのですがアイリスオーヤマと悩み、セール時にアイリスオーヤマが値上がりして山善にしました。
まずお肉の半解凍を試してみたら全く解凍してなくて、全解凍をしたらお肉が煮えてしまい、ターンテーブルのレンジよりも使いにくい印象です。
使えば時間など慣れていくんでしょうが、温めも温かったり熱すぎたりで今のところは、レンジとして普通のレンジの方が良かったです。
レンチンが終わっても中に物が入ってると音が何度もなるのは助かります。
たまに出すのを忘れて違う事をしてる時があるので音が鳴ると、あっ終わってたんだ!と気づけますから。
大手家電メーカーが良いという方はこちら。
日立ヘルシーシェフオーブンレンジ過熱水蒸気 赤 レッド 容量22L (MRO-S7Y)
蒸気 スチーム温め 油を使わないノンフライ調理可能。
お手入れも簡単で、プレート丸洗い可能です。
購入者の口コミ感想を見てみましょう。

機能が充実してるのにお手頃価格でコスパが◎
オーブンも250度まで上がるのでお菓子作りにも最適です!
トースターとオーブンレンジが一緒になってるなんて最高すぎて購入しました! かなりよかったです!!

10年経過したレンジの買い替えに購入。
もっぱら温めや解凍に使用ですが、手頃な価格でスチーム機能が搭載された機種というところで決めました。
操作ボタンもわかりやすくて使いやすい。
わが家のキッチンは白物ばかりですが赤色が映えてオシャレになりました。
レンジで時短レシピの本も沢山出ているのでレパートリーが増えそうです。
パナソニック オーブンレンジ NE‐FS301‐W です。
23Lの大きさで、フラットテーブル、遠赤ヒーターと蒸気センサーがついてます。
お色は白のみとなります。
それでは、購入者の口コミと感想を見てみましょう

デザイン良し、機能良し、で大満足です。掃除もしやすい。
ターンテーブルがないタイプは、温めにムラが出ないか心配でしたが、大丈夫なようです。オーブン機能は特によくて、美味しそうな焼き色が付きました。
いつも使う機能しか使わなくなりますが、これはもっといろんな機能を使ってみたくなりました。

温めメインで、たまにクッキー焼く程度なので、シンプルなものを希望カラーはホワイトで。
実際使ってみて、ストレスを感じること無く快適です。
以前使っていたものは500Wオンリーだったので、選択肢が増えたのは嬉しいです。
冷凍食品と解凍程度の使い方で全国転勤がある方向け
上のお菓子用もそうでしたが、全国どこでも使える「ヘルツフリー」商品になります。
というより、50ヘルツ専用、60ヘルツ専用はもう21世紀なので激減してますね。
HITACHI 電子レンジ (HMR-FT183) お色は白で17Lサイズです。
ひろびろ・清潔・フラット庫内で、出し入れラクラク、お手入れカンタン。
温度センサー搭載でボタンタッチで自動あたためが売りです。
購入者の口コミと感想を見てみましょう。

簡単操作で高齢の両親も使うことができとても満足しています。
もっとお安い電子レンジもあると思いますが、やはり安心できるメーカーの方がいいかなと思い、こちらを購入しました。

やはり、日本のメーカー良いです。
オーブンを使用しないので、単機能レンジの買い換えです。
音も仕上がりのピピピも、いい感じです。
大きさも、程よく、満足です。
ライトが、昼光色なので、中身が見やすいです。
お手入れも、しやすいですよ。
パナソニック 電子レンジ 22L フラット NE-FL100-W
先程オーブン付きで出てきた製品の電子レンジ機能のみのものです。
回らないフラットレンジです。
お弁当などの大きな食品もあたためやすく、さっと拭けてお手入れしやすい。
ボタンも大きくなり、操作もより簡単に。
ごはんやおかず、冷凍ごはんなどをワンタッチですばやく自動あたため可能。
早速購入者の口コミと感想見てみましょう!!

オーブンレンジが故障して、オーブンは使わないことから、電子レンジを探していて発見しました。
使い方も簡単で、オート温めボタンはご飯と飲み物の2種類ありますし、手動レンジも簡単です。
なによりも、回らないフラットレンジがとても便利です。

単機能ということであまり期待していなかったのですが、ご飯の温めはとても美味しくできます。
また食品により温める時間をレンジが判断してくれるので、私は飲み物かたべものかの選択ボタンですむので助かっています。
たくさんの機能のあるものでないことで、使い方で迷うこともなくかえって助かっています。
山善 YAMAZEN 電子レンジ YRV-F230-W
23L 大容量横開きで大きなお弁当やお皿も簡単あたためられます。
シンプルに 温めと解凍 冷凍食品 のみです。
こちらも全品送料無料の山善直営の「暮らしのe-shop」からです。
購入者の口コミと感想を見てみましょう

解凍がワンタッチで出来ないのが マイナスではあるがお酒と牛乳、ホットコーヒー程度ですが、たまにコンビニ弁当。
ターンテーブルでなく、ボタンを押したら自動で温めてくれる、シンプルなレンジをいろいろ探していましたが、高くて、沢山センサーがついていても口コミなどを見ると完璧な電子レンジは存在しないことが分かり、見た目と機能と価格で選びました。
毎日使用していますが、慣れると仕上がりの強弱の切り替えや量の加減で、思い通りに使えるようになり快適になってきました

シンプル…そして実用的温めると言うシンプルな機能ですが、十分です。
多機能のものを持ってはいましたが、多機能ゆえに使いこなせないままでした。
デザインもスッキリで、シンプル好きにはもってこいです。
まとめ(電子レンジの処分方法について)
長文で大変お手間おかけ致しました。
以上で、電子レンジのお話は終わりです。
ただどうしても、処分方法だけは書かせて下さい。
電子レンジって厳密には家電リサイクル法対象製品なのです。
ただし小型家電リサイクル法という枠になり、リチウム電池やスマホと同じ扱いで再生利用するための法律があるのみで、処分にお金は原則かかりません。
お住いの市区町村のHPをご確認の上指定場所に市区町村指定のシールを購入して出すことになります。
シール代は数円~数十円かかると思われます。
また家電量販店の一部では無料引き取りをしていますが、ほぼほぼそのまま新製品のご案内コースに誘導されると思われます。
ですので多くの家電量販店は、買い替えを店舗でしてくだされば、「下取り」します。という方式が多いです。
結論として、ネットで購入して、市区町村の指定方法で処分に出す。
もし年式が新しければ、綺麗に掃除してメルカリに出品などの方が、節約につながります。
まとめに替えて処分方法をご紹介させて頂きました。
それでは、次回もご来店お待ちしております。
本日はありがとうございました!
またお待ちしております!
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