元家電量販店店員のくまだです。今回の記事では以下のことが分かるように、書いています
これを読んで頂けると、なぜ二度と買わないと言う方がいるのか、逆に合う人はどんな生活スタイルなのかもわかります。ぜひ最後まで読んで判断材料にして下さい。
- ドラム式洗濯機を二度と買わないと言われる理由
- ドラム式洗濯機が合う人
- 洗濯物が乾かない悩みを解決する方法
ドラム式洗濯機は二度と買わないと言われる理由
ドラム式洗濯機は洗濯から乾燥までワンタッチで出来て、時間が無い方や、お子さんが小さい方には時短ができて良いというイメージなのに何故、「二度と買わない」と言われるのか。いくつかの理由を書いていきます。
洗濯の不満
縦型洗濯機と比べ、ドラム式は洗浄力が弱い傾向があります。日常生活で出る汚れは以下の3つに別れます。
- 土や砂が繊維に入り込んだ〖泥汚れ 〗
- 汗などの水に溶け込んだ〖水溶性の汚れ〗
- 皮脂などの〖油汚れ〗に分かれます。
ドラム式は〖泥汚れ 〗に弱く〖油汚れ 〗に強いからです。これは縦型式と洗濯方式が違うことからおこります。
縦型式は、衣類をこすり合わせて洗浄する〖もみ洗い〗方式を採用してきます。一方ドラム式は、〖叩き洗い 〗をメインとし、プラスアルファで〖もみ洗い〗をするためです。そのため土や砂汚れを落とすことが弱いので、小さなお子さんがいらっしゃったり、外仕事をなさってる方からしたら「汚れが綺麗に落ちない!」となってしまうのです。
一方デスクワークメインで大人だけの世帯ですと〖油汚れ〗がメインなのでドラム式が向いていると言えます。
またドラム式は縦型より水を使わず洗濯ができるため節水になる。というキャッチフレーズがありますが、節水なのは事実ですがその分すすぎに使う水の汚れが濃くなってしまうというデメリットもあります。
容量と乾燥の仕上がりの不満
ドラム式洗濯機の特徴と言えば「乾燥機能」が売りですが「洗濯機能」の容量が12kgだと「乾燥機能」の容量は6kgないし7kgが一般的です。10キロ分洗濯したら分けないと、乾燥機能が充分に使えないのです。さらに注意しなければならないのが、シワを減らすには大幅に容量を減らして乾燥しないといけないことです。
メーカーが具体的な例を使用して説明をしているほどです。Panasonicの公式サイトではこのように容量別で記載されています。


乾燥の仕上がりに1番不満をもつ原因は、コインランドリーの乾燥機をイメージしているからと思います。コインランドリーの乾燥機は、「ガス式乾燥機」と呼ばれる方式で、現行販売されている家庭用ドラム式洗濯乾燥機は、「ヒートポンプ式」か「ヒートリサイクル方式」と方式が違うため仕上がりに不満がでるのだと思われます。※タオルはコインランドリーの乾燥機と同じようにふかふかふわふわ感がでます。
メンテナンスが大変
設置して使い始めの時は嬉しくてたまらないはずで、ちゃんとお手入れしながら毎日お洗濯と乾燥をしていくはずです。しかし早いと1年ほどで異変がでてきます。気づいたら「乾燥時間が長く感じる」「ちゃんとお手入れしてるしきのせいかな?」と思ってそのまま使用していると、ある日突然エラーランプが点灯することがあります。
「ちゃんとお手入れしてたよ!」お客様のおっしゃることを疑うことは致しません。ドラム式洗濯乾燥機は縦型式と比べて販売年月が短いせいか、構造上の問題でドラム式の内部に毛やホコリがたまってしまいます。分解掃除をしないと、エラーランプが点灯して修理になります。少なくとも年1は、分解掃除が必要です。
メーカー保証期間や店頭での延長保証期間内なら業者さんが分解清掃してくれますが、保証期間が切れれば実費になり、数万円かかります。業者さんに依頼する時期が5~6年目が多いと言われているので、ご自身で分解清掃できる方でないとメンテナンス費用がかかります。ドラム式洗濯機のメーカー推奨年数が7~8年が多いのは、内部詰まりがあるからと個人的には思っています。※縦型のメーカー推奨年数は約10年です。
高価格な分便利になると思っていてガッカリ感が強いため
ドラム式洗濯機は10万から。一方縦型は3万から販売されています。高額な分洗濯のがっかり、乾燥のがっかり、メンテナンス費用でがっかりがたまった結果二度と買わないとなりますよね。ドラム式洗濯機を購入する時は
- ボタン1つで洗濯脱水乾燥までの便利さ
- 時間が大幅に短縮できる期待
- 天気を気にせずいつでも洗濯可能な利便性
このような期待を持って購入したからこそ反動で「ドラム式洗濯機は二度と買わない」という怒りに変わってしまうのだと僕は思っています。販売員時代、ご家族で見に来たお客様とお話すると「マイホームを建築中だから、折角だからドラム式を見に来た」という方も多くいらっしゃいました。しつこいと思われるの承知で、徹底的にご説明した結果、縦型を購入なさる方も多くいらっしゃいました。憧れのマイホームが家電でガッカリなんてことになって欲しくなかったからです。
ドラム式洗濯乾燥機がオススメの方
- とにかく楽をしたい
- シワを気にしない
- 洗濯量が少ない
- オフィスワークで脂汚れがメインの方
- 小さいお子さんがいらっしゃらない方
ここまで書いてきたことを表でまとめてみます
縦型 | ドラム式 | |
洗浄力 | 高い | 若干低い |
洗い方 | もみ洗い | たたき洗い+もみ洗い |
水道代 | 高い | 低い |
向いている世帯 | 小さなお子さんがいる世帯 | 内勤業務の大人だけの世帯 |
洗濯物が乾かない悩みを解決する方法
ここまで読んで、〖縦型式でいいかも〗と思った方必見、ドラム式洗濯機乾燥機を購入しなくても室内で乾かす方法をご紹介します。
『経済的に余裕があるご家庭向け』ガス式乾燥機を購入
乾燥機単独では〖家庭用のガス式乾燥機〗が販売されています。縦型との組み合わせでは1番ベストです。容量いっぱいに入れてもきちんとかわき、乾燥時間も短時間ですみふっくらとした仕上がりが期待できます。ただし、家電量販店か契約しているガス屋さんからの取り寄せになり大変高額です。さらに賃貸物件では管理会社がNGというケースや、戸建てであってもガス栓を引く工事が必要な場合があり、工賃が数万円かかるケースもあります。経済的に余裕があるご家庭以外では現実的ではありません。※高温での乾燥になるため素材によっては使えない衣類もあります。
浴室乾燥機+扇風機
この組み合わせも乾燥させるには非常に効率的です。ただしお風呂上がりでは湿度が高いため、窓や扉をあけてしっかり乾いた状態で行ってください。電気代が気になる方はDCモーター式扇風機ですと電気代はお安くなります。お風呂場はどうしても湿度が高い場所になりますので壁をふいたり、風通しをできる限り良くしておくことがポイントです





お部屋で扇風機+除湿機
お部屋で部屋干しをして、扇風機を回しながら除湿機を使用するのも乾燥には良いです。扇風機を当てる分早く乾くメリットがあります。また除湿機を使用することで室内のカビ対策にもなるので、トータル的には個人的に1番のオススメになります。








室内物干しがないという方
賃貸でも後が残らない〖ピン留めハンガーラック 〗や〖ワンタッチ物干し 〗があります。







まとめ
ドラム式洗濯機乾燥機は、毎年ごとにどんどん改良されて進化していっている状況です。メリット・デメリットを知って頂いてご購入下されば「ドラム式洗濯機は二度と買わない」という思いはしなくなるはずです。少しでも記事がお役になれれば幸いです。
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